バーンリーのジョーイ・バートン【写真:Getty Images】
イングランドサッカー協会(FA)は26日、バーンリーの元イングランド代表MFジョーイ・バートンが賭博に関する違反行為を犯したことを認めたとして、同選手に対してあらゆるサッカー関連の活動への参加を18ヶ月間禁止する処分を発表した。
バートンは2006年から2016年にかけての10年間で、サッカーの1260試合を対象とした賭博を行った疑いがあるとして、処分の対象とされることが昨年12月にFAから発表されていた。FAの規定では、自らのチームの試合であるかどうかに関わらず、選手がサッカーを対象としたあらゆる賭博を行うことが禁じられている。
18ヶ月間の活動禁止処分が即座に発効するのに加え、バートンに対しては3万ポンド(約428万円)の罰金処分も科される。また、今後の行動に対しての警告処分も下されている。
この処分を受け、バートンはFAに反論する声明を自身の公式サイトに掲載。違反を犯したことは認めつつ、18ヶ月の処分は重すぎるとして、異議申し立てを行う意向を明らかにしている。18ヶ月の処分終了時には36歳となる同選手は、「私を事実上の早期引退に追い込む決定」だと不満を述べた。
イングランドサッカー界屈指の”問題児”として知られるバートンは、これまでのキャリアを通して数多くの不祥事を引き起こしてきた。今季はスコットランドのレンジャーズでチームメートとの衝突を起こして11月に退団したあと、1月にプレミアリーグのバーンリーに加入。レギュラーとして出場を続けてきたが、再びピッチに立つことができるかどうかは危うい状況となった。
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