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バルサ守護神T・シュテーゲンの驚くべきデータ。攻撃面でも貢献度の高さ際立つ

text by 編集部 photo by Getty Images

テア・シュテーゲン
テア・シュテーゲン(左)は相手の激しいプレスを受けても安定した技術を発揮し味方に正確なパスを届け続けた【写真:Getty Images】

 23日に行われたレアル・マドリーとバルセロナの伝統の一戦クラシコは、リオネル・メッシがアディショナルタイムに劇的な決勝点を挙げ、2-3でバルセロナの勝利に終わった。

 相手に2ゴールを許しつつも、90分間で12本のシュートを止めたGKマーク=アンドレ・テア・シュテーゲンはバルサ勝利の陰の立役者であった。そして、彼の貢献度は守備面だけでなく、チームの攻撃面においても際立っていた。

 ボールを持つ時間を長くすることで試合を有利に進めたバルサは、マドリーのパス総本数390本に対して、539本を記録した。ボール支配率でもマドリーの42.5%に対して57.5%とバルサが大きく上回っている。失点直後や後半開始早々など、マドリーが前線から激しいプレスをかけてきたにもかかわらず高いボール支配率を維持できたのは、後方でセンターバックの2人とともにビルドアップに関与していたテア・シュテーゲンのおかげだろう。

 テア・シュテーゲンは試合全体で合計43本のパスを記録し、そのうち正確に味方へつながったのは36本であった。マドリーの選手で36本以上のパスを成功させたのはDFダニエル・カルバハル(39本)、DFマルセロ(36本)、MFトニ・クロース(55本)、MFルカ・モドリッチ(37本)の4選手だけで、交代選手を含む残りの11人はこれを大きく下回っている。

 バルサでは「常にボールを支配する」という独自の哲学にのっとり、GKにもボールを正確に扱う技術が求められる。クラシコという大舞台でその任務を遂行できたことは、テア・シュテーゲンがこれからバルセロナで正GKとして活躍していくうえで大きな自信になったはずだ。

【了】

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