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Jリーグ 8年前

清水、チアゴ・アウベスの救済。通算2万得点写真狙うも…逆サイドで決まっていくゴール【カメラマンの視点】

J1通算2万ゴールが決まった川崎フロンターレ-清水エスパルスの一戦。合計4ゴールが決まった試合となったが、両チームの戦いに呼応して、ピッチ脇には奮闘するフォトグラファーの姿があった。(写真・文:松岡健三郎)

シリーズ:カメラマンの視点 text by 松岡健三郎 photo by Kenzaburo Matsuoka

狙っていた20000点の写真。記念ゴールを決めたのは…

 今回の写真のテーマは「20000ゴール」。ここにつきる。それともう一つ。カメラマンにとって、アウェイチームがホームユニフォームを着てプレーするのは一つの大きなモチベーションになる。

 テレビやサポーターには気にならないところかもしれないが、カメラマンにとっては、アウェイチームのユニフォームは非常に気になるところ。この2つがこの試合の写真のポイントだ。もちろんアウェイユニフォームでも写真は撮るが、後に写真が使われやすいのはホームユニフォームのほうだからだ。

 ちなみに、最近、岐阜と松本の試合で同系色のユニフォームになってしまい、前後半で変えなくてはいけないハプニングが起きた。アウェイ戦でホームユニフォームを着るかどうかの判断材料は、もちろん見た目で区別がつくこと、キーパーの色と被らないこと、そして、写真をモノクロで見た時に、すぐに区別がつくことがあるらしい。

 これはあくまでJリーグ基準。最近海外ではホームユニフォーム同士で、同色系で戦っている試合もよくある。

 話を戻そう。私は、試合中に撮影ポジションが移動できるスタジアムのときは、試合のシミュレーションをして、試合の流れに合わせてポジションチェンジすることがある。

 この試合の前半は、川崎が攻める側にポジションを取った。ACLに出場している川崎と、J2から昇格した清水とでは、やはり力の差がある。前半の試合内容も川崎が圧倒していた。

 前半に川崎がゴールを決めるのも時間の問題。20000ゴールを狙っていたが、シナリオ通り行かないのがサッカー。

 清水が全員で作ったブロックから、一気にカウンターをしかけて、前半16分に鄭大世のパスを金子翔太が決めて、狙い通りの先制点を奪った。

 12年前の10000ゴールに続き、有名ではない選手がゲット! もちろん私は背中向きの小さい写真のみ。撮れたのは小さく映る喜ぶ姿……。

J1通算2万ゴールを決めた清水エスパルスの金子翔太
J1通算2万ゴールを決めた清水エスパルスの金子翔太【写真:松岡健三郎】

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