CLで敗退、リーグでも取りこぼし…不調続くバルセロナ
サイクルの終わりは、例外なく訪れる。監督、中心的選手が3年、4年と変わらず共にし続ければ、チームの戦い方に変化を生むことが難しく、対戦相手も十分な分析材料を持つことから対策も打ちやすくなる。
その対抗策は、大きく2つに分けられる。監督を代えるか、選手を入れ替えるか。多くのチームは主力を複数入れ替えるほどの金銭的余裕はなく、監督を代えることを選択する。
マンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督やアーセナルのヴェンゲル監督など、1人の指揮官が長期に渡って指揮をとるチームは、選手を入れ替えることで新たなサイクルを生み出すが、これはごく稀なパターンといえる。
2014年8月から3シーズン、ルイス・エンリケ監督が指揮を執るバルセロナもまた、サイクルの終わりを迎えている。就任1年目の14/15シーズンにはリーグ、カップ、CLの3冠に輝き、2年目にはCLは敗退もリーグとカップを連覇、そして3年目の今季はCLで敗退し、リーグでも取りこぼしのような試合が増え、2位にとどまっている。
その中で迎えた宿敵レアル・マドリーとのアウェイ戦。相手は昨季途中から就任したジネディーヌ・ジダン監督の2年目。連覇を狙うCLでは、バイエルンという強敵を破り4強進出。リーグでも1試合消化の少ない中で首位に立つ、サイクルのど真ん中にいるチームといえる。
【次ページ】データも示すバルサの苦戦。しかし…