インテルの長友佑都は2試合連続の先発出場を果たした【写真:Getty Images】
【フィオレンティーナ 5-4 インテル セリエA第33節】
イタリア・セリエA第33節が現地時間22日に行われ、フィオレンティーナとインテルが対戦した。
インテルの長友佑都は、前節ミラン戦から2試合連続の先発出場。73分までプレーし、エデルとの交代でピッチを退いた。
序盤はインテルが激しいプレッシャーで主導権を握ったが、先制点はフィオレンティーナに生まれる。23分、左サイドのミリッチからグラウンダーの速いボールが入り、走り込んだベシーノが押し込んだ。
ここから乱打戦が始まる。28分、中央のペリシッチから右へ展開し、ボールを受けたカンドレーバが1人かわしてラストパスを通すと、再びペリシッチが受けてシュート。インテルが失点から5分で追いつく。
さらに34分、ジョアン・マリオの絶妙な縦パスをゴール正面で受けたイカルディが、巧みに体を入れてマークについたカルロス・サンチェスを制し、GKの足元にシュートを流し込む。インテルが逆転に成功して1-2で前半を終えた。
後半になるとフィオレンティーナが勢いを増し、インテルを圧倒していく。63分、ボルハ・バレーロのコーナーキックにアストーリが下がりながら体をひねる難しいヘディングシュートを沈めて再度同点とする。
直後の64分、中央でボールを運んだベシーノがボルハ・バレーロとのワンツーで相手のプレッシャーをはがし、右足でミドルシュート。ベシーノのこの試合2点目、そして今季2ゴール目でフィオレンティーナが勝ち越した。
70分からはババカルのショータイム。ペナルティエリア内でメデルと1対1の局面を迎えたセネガル人FWは、一気に抜ききらず、相手の寄せの甘さによって生まれたわずかな隙間を狙いすましたシュートで1点目。79分には右サイドのサルセードからグラウンダーの絶妙なラストパスが通り、ババカルが合わせて2点目。フィオレンティーナがインテルを5-2と引き離す。
だが、試合は終わっていなかった。88分、左サイドからのクロスをゴールに背を向けながら受けたイカルディが、見事な反転からゴール左隅にシュートで2点差に迫る。後半アディショナルタイムの92分、右コーナーキックからノーマークのイカルディがヘディングシュートを突き刺しハットトリック達成。
それでもインテルの反撃は及ばず、5-4でフィオレンティーナが激しい乱打戦を制した。長友が2試合連続でスタメン出場したインテルだが、5試合勝利なしと来季の欧州カップ戦出場権獲得に向けて苦しい戦いが続いている。
【得点者】
23分 1-0 ベシーノ(フィオレンティーナ)
28分 1-1 ペリシッチ(インテル)
34分 1-2 イカルディ(インテル)
63分 2-2 アストーリ(フィオレンティーナ)
64分 3-2 ベシーノ(フィオレンティーナ)
70分 4-2 ババカル(フィオレンティーナ)
79分 5-2 ババカル(フィオレンティーナ)
88分 5-3 イカルディ(インテル)
【了】