「大きな目標」への重要な2試合近づく。今必要な「成功体験」
まだ終わってはいない。2017年4月22日のブンデスリーガ第30節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでボルシア・メンヘングラッドバッハと戦う。
19日、南仏のモナコで今季のチャンピオンズリーグは終戦した。1-3。ASモナコにクオリティの差を見せつけられた。しかし、下を向いている暇はない。欧州の舞台から退くことになってなお、ヌリ・シャヒンは「まだ大きな目標がある」という言葉を残した。
香川真司と時を同じくして復活したトルコ代表MFが言うように、ドルトムントはまだビッグゲームを残している。1つは26日のDFBポカール(国内カップ戦)準決勝バイエルン・ミュンヘン戦であり、もう1つは5月6日に控える現在ブンデスリーガ3位のホッフェンハイムとの直接対決だ。
22日のボルシアMG戦は、2つの意味で重要になるだろう。目前のバイエルン戦を意識すれば、どのようにコンディションを維持するのか。来月のホッフェンハイム戦を念頭に置けば、これ以上勝ち点で離されないために、勝ち切ることができるのか。
幸いにも、メンヘングラッドバッハはドルトムントと同じノルトライン=ヴェストファーレン州に属しており、移動の負担は少ない。しかし、今季唯一タイトルの希望が残されているDFBポカールの試合にできる限り力を注ぎたいというのが、トーマス・トゥヘル監督の本音なのではないだろうか。
21日のボルシアMG戦に向けた記者会見でトゥヘル監督は、遠回しにローテーションを示唆した。
「もちろん成功体験は大きな一押しとなるだろう。課題はバランスを回復させることだ。中間の道を見つけて見分けなければならない。誰がこの試合に完全に関わり合うことができるのか。誰が援助を必要とするのか」
トゥヘルの言葉を“翻訳”してみる。ボルシアMG戦では、選手たちのコンディションを見極めつつ、CL敗退で崩れた攻守におけるチームバランスを取り戻す。そして勝利という「成功体験」を求めていく。そんなところだろうか。