イブラヒモビッチが重傷を負った【写真:Getty Images】
現地時間20日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグのアンデルレヒト戦で負傷したマンチェスター・ユナイテッドのFWズラタン・イブラヒモビッチ。
試合終了直後からジョゼ・モウリーニョ監督は「楽観視できるような負傷ではない」と語っており、6シーズン連続の公式戦30得点達成目前で離脱することとなったベテランFWは重傷と長期離脱が予想されていた。
しかし、その症状は想定外の重さだったようだ。英紙『デイリー・メール』などによれば、右ひざ前十字じん帯断裂の可能性があるという。周辺の他のじん帯や軟骨へのダメージも懸念されている。
ユナイテッドからの公式発表はまだだが、これが事実だとすれば半年以上の戦線離脱は避けられず、最長で復帰までに9ヶ月ほどを要する。前十字じん帯の断裂以外にもダメージがあるとすれば、今季中はおろか年内の復帰も絶望的な状況だ。
イブラヒモビッチとユナイテッドとの契約は今季限りで満了を迎える。契約延長の可能性も取り沙汰されてはいたものの、交渉は進んでいない。となれば20日のアンデルレヒト戦が元スウェーデン代表のベテランFWにとってユナイテッドでのラストゲームになってしまうかもしれない。
来年からアメリカのメジャーリーグ・サッカー(MLS)参入を目指すロサンゼルスFCが、クラブの顔としてイブラヒモビッチの獲得を検討しているとの報道もあった。『デイリー・メール』紙によれば、同クラブはリハビリ中に加入しても2018年シーズンの開幕に間に合うのなら構わないと考えているという。
これまでほとんど大きな怪我に縁のなかったイブラヒモビッチも35歳。キャリア終盤に差し掛かって思わぬ災難に見舞われた。この苦境からいかにカムバックするか、来季以降の去就も含めて注目が集まりそうだ。
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