リオネル・メッシ【写真:Getty Images】
チャンピオンズリーグ(以下CL)準々決勝1stレグ、アウェイでのユベントス戦を0-3で落としたバルセロナは、19日に行われるホームでの2ndレグで大逆転しなければ準決勝への扉が閉ざされてしまう。
それにも関わらず、バルセロナ敗退を唱える声はそれほど大きくはない。CL決勝トーナメント1回戦でパリ・サンジェルマン相手に起こした奇跡の勝利(1stレグは0-4で敗戦したものの、2ndレグは6-1で大勝)のほかにも、バルサファンの期待を煽る要素があるとすれば、それは4シーズン前のACミラン戦となるだろう。
2012/13シーズン、バルセロナはCL決勝トーナメント1回戦でACミランと対戦した。アウェイでの1stレグは0-2で落とし逆転突破は厳しい状況であったが、ホームで迎えた2ndレグはメッシの2ゴール含む4-0で完勝。見事な逆転劇を演じ、ベスト8へと進出した。
この試合が今回のユベントス戦と類似している点は2つある。1つ目は当時ミランを率いていたのが現ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督であったこと。2つ目は非常に組織だった守備を崩すことができず1stレグを落としたことだ。
アッレグリ監督の下、戦術的に洗練されたチームとなったユベントスは、見事な守備組織を武器にバルセロナを粉砕した。それにもかかわらずバルサファンが未だに希望を捨てきれていないのは、カンプ・ノウでこのイタリア人監督相手に逆転劇を演じたという成功体験が彼らの記憶のどこかにあるからかもしれない。カンプ・ノウの歴史に新たな1ページに、PSG戦に続く“奇跡”は刻まれるのだろうか。
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