上海申花のカルロス・テベス【写真:Getty Images】
中国スーパーリーグ(CSL)の上海申花に所属する元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスが、負傷を理由に試合を欠場した日に上海ディズニーリゾートで休暇を楽しんでいた一件について、地元紙『上海文匯報』は手厳しく批判している。
テベスは今季開幕前にアルゼンチンのボカ・ジュニオルスから上海申花へ移籍。中国で受け取る年俸額は、現在のサッカー界で世界最高となる約46億円に達するとも言われている。
リーグ開幕から4試合連続でフル出場していたテベスだが、15日に行われた第5節の長春亜泰戦はふくらはぎに負傷があるとして欠場した。だが、試合当日に上海ディズニーリゾートを訪れ、家族とともに楽しげな様子を見せていたことが目撃され問題視されることになった。
『上海文匯報』はテベスの行動について、「どれほど悪く見えるとしても全く気にしていないのは明らかだ」と批判。「チームが3試合勝てていない状況で、これほど公な形でレジャーに出かけるのは、クラブと町に対する敬意の欠如に他ならない」と述べた。
試合の行われた長春は、CSLのクラブの本拠地としては中国国内で最も北に位置しており、上海からは約1500kmの長旅となる。負傷欠場する選手がチームに同行するのは難しいかもしれないが、上海上港のFWフッキとの姿勢の違いも指摘されている。フッキは負傷で出場が危ぶまれる状況ながらも、先週行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の浦和レッズ戦のために来日し、結局出場しなかった。
上海申花の匿名の選手による証言として伝えられるところによれば、チーム内でもテベスの練習での姿勢などに不満の声が上がっているという。ここまで出場したリーグ戦4試合でPKでの1得点にとどまっているという成績も含め、“世界最高年俸の男“は中国で苦境に立たされつつある。
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