2022年にカタールでW杯【写真:Getty Images】
2022年にカタールで行われるW杯に向けて急ピッチでインフラ整備が行われているが、それに伴う労働者の死亡が相次いでいる。10日に英メディア『ミドル・イースト・アイ』が報じた。
同メディアによると、国際労働組合連合会が2022年カタールW杯のインフラ整備中に4000人以上の低賃金労働者が死亡すると推定しているとのこと。人材募集では、公平な賃金と毎週の休みを約束する内容が書き込まれているが、実際には奴隷のような労働が強いられているという。
カタールやクウェートなどの地域では、労働者の90%以上が南アジア、東南アジア、アフリカから移住してきた人々で、2022年カタールW杯のインフラ整備にも、そういった人々が関わっているようだ。
カタールは4ヶ月前に労働法を改正し、移住労働者の権利を保護すると主張しているが、虐待や搾取から守るという点に関しては、ほとんど意味をなしてないとのこと。2010年南アフリカW杯の犠牲者が2人、2014年W杯の犠牲者が10人だったことから考えても、今回の犠牲者は異常な数字と言えるだろう。
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