マウロ・イカルディ(左)とジャンルイジ・ドンナルンマ(右)【写真:Getty Images】
15日に行われるセリエA第32節では、インテル対ミランの“ミラノダービー”が予定されている。しかし、大一番に向けて両者の調子が上がらないことを伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が取り上げた。
インテルは第30節でサンプドリアをホームに迎えて1-2で敗れた。ミランは最下位のペスカーラと対戦して1-1と引き分けている。勝ち点55のインテルは6位、同54のミランは7位という現状だ。
ミラノの2チームは、インテルとミラン合わせてヨーロッパ王者を10回経験している。イタリアにおけるサッカーの大都市と言っていいかもしれない。だが、今シーズンは1試合平均獲得勝ち点が1.82。これはユヴェントスとトリノのトリノ勢、ローマとラツィオのローマ勢と比べても低い数字だ。トリノ勢は1試合平均1.92、ローマ勢は1試合平均2.13の勝ち点を獲得している計算になる。
イタリアを出てもヨーロッパ主要リーグの主なローカルダービーはハイレベルだ。リバプールとエバートンは1試合平均勝ち点が1.80とミラノダービーを下回るアベレージだが、マンチェスターダービー(ユナイテッドとシティ)は1.93、バルセロナダービー(バルセロナとエスパニョール)は1.85。片方のチームが弱くとも、もう片方が優勝争いに加わって勝ち点を稼いでいる。
都市としてヨーロッパ王者となった回数が唯一ミラノを上回るマドリードにいたっては、レアル・マドリーとアトレティコ・マドリーが1試合平均2.22の勝ち点を手にしているところだ。
順位に関係なく盛り上がるのがダービーだが、セリエA優勝が懸かるようなミラノダービーをそろそろ見たいと思っているファンも少なくないはず。かつての価値を取り戻す日はいつになるのだろうか。
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