香川真司(右)と競り合う酒井高徳(左)【写真:Getty Images】
現地時間4日、ブンデスリーガ27節が行われ、ボルシア・ドルトムントはハンブルガーSVに3-0で勝利を収めた。
ハンブルガーSVのキャプテンとして先発出場した酒井高徳は、この試合で1ゴール1アシストを記録したドルトムントの香川真司に脱帽のようだ。
「ドルトムントのレベルになるとみんな要注意ですけど、その中でも、間で受けようとして、守備網を掻い潜ってくるというか、そのポジションを取ってくるから気をつけるようにとは言われた」と、試合前から香川を警戒していた酒井。
しかし、結局は完敗。酒井だけでなく、ハンブルガーSVの守備陣は香川を止めきれなかった。
「やっぱり相手にすると、ふとしたところでいいポジションを取っているから、あんまり動いていないように見えて先の先を読んでるっていう動きを結構している。相手が1枚2枚上手くはがせたときには、真司くんのところに入ってチャンスになる」
香川に渡る前にボールを奪えた場面ではうまく守れていた手応えがあったと酒井は語る。それでもこの試合のドルトムントは香川以外の選手の出来もよく、「(香川が)真ん中じゃなくて外に逃げたときに、人をつかめなかったっていうのがあった。3点目のアシストもあそこで(マークに)ついていないというのが出てしまったんで、真司くんがいないときに、誰が受けるかっていうところをもうちょっと、外の選手でコミュニケーションを取れればよかった」。
最近はリーグ戦4試合負けなしと調子を上げていたハンブルガーSVだけに、ドルトムント戦は痛い敗戦となってしまった。次に迎える相手は3位と好調のホッフェンハイムで、これまで以上に厳しい戦いが予想される。酒井はキャプテンとしてチームを引き締め、連戦のラストを勝利で飾ることができるだろうか。
(取材:本田千尋【ドルトムント】、文・構成:編集部)
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