活動停止を発表するエルデンセ【写真:公式ホームページより】
バルセロナのセカンドチームであるバルセロナBは、現地時間1日に行われたセグンダB(3部相当)第32節の試合で、“12-0“という記録的な大勝を飾った。だがこの試合で八百長が行われた疑いもあるとして騒動に発展している。
セグンダBのグループ3で首位に立つバルサBが最下位のエルデンセをホームに迎えた試合は、前半だけで8点の差がつく展開。後半にも4点を加えたバルサBが最終的に12-0で勝利を収めた。1993年に達成されていた、スペイン3部の最多得点試合に並ぶ記録だという。
エルデンセはこの試合に敗れたことでテルセーラ(4部)への降格が決定。昨年夏に話題となったU-12バルサ対大宮アルディージャジュニアの試合と同様に、バルサの選手たちは落胆する相手を励ます様子も見せていた。
だが、それだけでは終わらなかった。試合翌日の2日には、エルデンセが公式サイトで2つの決定を発表。イタリアの投資家グループとの契約を解消するとともに、今季6試合を残しているトップチームの活動を停止するというものだった。
エルデンセの会長がスペインラジオ『オンダ・セロ』に明かしたところによれば、クラブ経営陣は、バルサBとの試合で自クラブの一部の選手たちが賭博に絡む八百長行為を行っていたことを疑っているという。そのためにスペインプロリーグ機構および警察に対し捜査を要請したとのことだ。
その八百長の背後には、エルデンセが契約を解消したイタリアの投資家グループが関与していたことも疑われている。「おかしなものを見た。インテンシティーがなく、カードは1枚だけで、選手たちは足を出そうとしていなかった」とクラブ会長は、一部選手が無気力なプレーを見せていたと主張している。
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