テネリフェの柴崎岳【写真:Getty Images】
スペイン2部のテネリフェに所属する柴崎岳は、現地時間2日に行われたオビエド戦で、移籍後初の先発出場を果たした。
柴崎はテネリフェの中盤左サイドで先発し、前半途中から右サイドへポジション変更。後半の75分に交代を告げられるまでプレーした。試合はホームのテネリフェが1-0で勝利を収める結果に終わっている。
先月19日のレウス・デポルティウ戦に初出場してデビューを飾った際には、スペインに慣れるまでプレーに集中させたいというクラブの意向からメディア対応を行わなかった柴崎だが、この日は試合終了後に記者会見が行われメディアからの質問に答えた。
自身のプレーについて柴崎は、「先発でプレーするのは久しぶりでしたが、75分までプレーさせていただいて良かったです」とコメント。「試合のリズムも日本とはまた違うのでなかなか苦労しますが、慣れていきたいと思います」と語った。
「試合展開としてはロングボールが多い中で、ボールに触れる機会は少なかった」という柴崎だが、それでも一定の手応えは得られた様子。「色々とつかめた部分もありますし、次の試合、次の出場機会に活かせる試合だった」と話している。
スペイン渡航後には慣れない土地への適応に苦しんでいることが報じられていたが、現在はクラブにうまく溶け込んでいるようだ。「チームメートとは良い関係を築けていると思いますし、良いヤツばかり。そういうコミュニケーションが試合にも反映されていると思う」と話す柴崎は、スペイン語についても「少しずつ」学んでいるところだという。
この日の勝利で3位に浮上したテネリフェは、1部への自動昇格となる2位との差も6ポイントに縮めている。「チーム全体が昇格を目標にしていると思いますし、力になることができれば嬉しいです」と柴崎は貢献への意欲を見せている。
(文:編集部、協力:板垣奈緒)
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