パウロ・フェレイラ氏はチェルシーでレンタル移籍選手をサポートする役割のコーチを務める【写真:Getty Images】
毎年数多くの選手を欧州各国へレンタル移籍させているチェルシー。今季は強豪国の代表クラスから若手有望株まで、総勢37人を他クラブに貸し出している。
では、それだけ多くの選手をいかに管理しているのだろうか。答えは意外にシンプルなものだった。英『BBC』が報じている。
一般的には将来的にチームへ復帰させることも視野に入れ、レンタルに出した選手の状況を逐一確認しておくべきところ。チェルシーでは、なんと「WhatsAppメッセンジャー」のグループ機能を活用して37人を一括で管理しているという。
WhatsAppは欧米で広く利用されているメッセンジャーアプリで、日本で普及しているLINEと同じような機能を備えている。そのアプリのグループ機能が、チェルシーではレンタル移籍選手の管理に活用されている。
数年前では考えられないような手法だが、時代の流れというべきか。レンタル移籍選手のグループを統括しているのは、2004年から2013年にかけてチェルシーに在籍した元ポルトガル代表DFパウロ・フェレイラだ。
2013年に現役を引退したパウロ・フェレイラ氏は、チェルシーでアンバサダーを務めるかたわらレンタル移籍選手をサポートするテクニカルコーチも兼任している。その仕事の一環でスマートフォンをフル活用した選手の管理を導入しているようだ。
チェルシーが他クラブに貸し出している37人の中には、コロンビア代表のファン・クアドラード(ユベントス)や、元フランス代表のロイク・レミー(クリスタル・パレス)をはじめとした強豪国代表クラスから、元アカデミー主将のチャーリー・コルケット(スウィンドン・タウン)のような将来を期待される数々の有望株たちも含まれている。
年齢も経歴もバラバラな彼らは、往年の名選手の統括するグループの中でどんな会話をしているのだろうか…想像は膨らむばかりだ。
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