ボルシア・ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司にとって、現地時間4月1日に行われるブンデスリーガ第26節のシャルケ戦は、ドルトムントでの“最後のダービーマッチ“となるのだろうか。30日付の独誌『キッカー』は、香川の来季以降の残留が定かではないことを伝えている。
2010年夏にセレッソ大阪からドルトムントへ移籍した香川は、その年の9月に行われたシャルケ戦で2ゴールを挙げる活躍を見せ、ドルトムントにとって欠かせない選手になるとともにファンの心を掴むことに成功した。「あのダービーでヒーローが生まれた」とミヒャエル・ツォルクSD(スポーツ ディレクター)も振り返っている。
加入から2年連続でのブンデスリーガ優勝に大きく貢献した香川は、その後マンチェスター・ユナイテッドへの移籍を経て2014年にドルトムントへ復帰。だが今シーズンはトーマス・トゥヘル監督のもとで出場機会が減少し、苦しい時期を過ごしてきた。
2018年夏までとなっている契約は延長されておらず、契約が残り1年となる今年夏には移籍の可能性もあるという見通しが伝えられている。ツォルクSDは、契約延長に向けた交渉に関して「まだ何の話もしていない」とコメント。香川の側でも、チーム内での立場を見極めた上で契約を延長するかどうかの決断を下したいと考えているのではないかとみられている。
その状況を変えるためには、ダービーでの活躍が必要かもしれない。『キッカー』は、シャルケはヴォルフスブルク、ブレーメンと並んで香川がブンデスリーガで最も多くゴールを奪っている相手(計4点)であることを挙げ、「土曜日には再びドルトムントのヒーローになれる可能性もある」と香川への期待も見せている。
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