驚きの川島先発。長谷部の穴を見事に埋めた今野
難敵UAEに2-0。久々に招集した今野泰幸が攻守に活躍し、負傷離脱した長谷部誠の穴を見事に埋めた。所属クラブで1試合しかプレーしていない川島永嗣の先発起用は驚きだったが、こちらも前半にあった最大のピンチを救う働き。ハリルホジッチ監督の人選が当たった。
UAEの攻撃のキーマンであるオマル・アブドゥルラフマンに対しては、対面のSBとMF3人で連係にして監視を怠らず、この試合への綿密な準備がうかがえた。一方、日本の4-3-3はあまり機能していないところもあり、後半立ち上がりにも2つの決定機を与えた。全体にチャンスの数はほぼ同じなので、決定力の差が明暗を分けたといえる。
今回の予選はこれまでよりも各国の力の差がなくなっている。日本は相手を分析したうえで丁寧に戦っていくのが基本線であり、その意味では良いプレーができた。
日本の先制点は14分、酒井宏樹から斜めに走り出た久保裕也への縦パスが通り、久保がGKのニアサイドを抜いた。DFの死角から絶妙のタイミングで動いた久保、そこへ酒井が注文どおりのボールを出した。
酒井はマルセイユでフロリアン・トーバンと右サイドを組んでいる。トーバンがキープして酒井がオーバーラップする形が多いが、酒井のパスでトーバンを使うのも上手くなった。柏レイソルでのレアンドロ・ドミンゲスとのコンビと似ている。代表でも久保とのコンビネーションが確立されてくると面白い。
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