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レアルの「BBC」は本当に有効か? 問題山積も最終的に勝利引き寄せるDNA【西部の目】

3月18日、リーガエスパニョーラ第28節、アスレティック・ビルバオ対レアル・マドリーの一戦がスペイン・バスク地方で開催された。まさしく質実剛健のチームを相手に苦戦を強いられたエル・ブランコだったが、さまざまな問題が浮上するなかでも最終的に勝利を収めている。レアルのレアルたる所以を見せつける試合になったと言えそうだ。(文:西部謙司)

text by 西部謙司 photo by Getty Images

「BBC問題」に燃料投下

スター揃いの多国籍軍であるレアル・マドリー
スター揃いの多国籍軍であるレアル・マドリー【写真:Getty Images】

 サンマメス・バリアはどのアウェイチームにとっても難しい場所だ。

 アスレティック・ビルバオはスペインの古豪であり、「バスク代表チーム」でもある。以前、ビルバオを訪れたとき、地元のテレビ局で草刈り競技を放送していた。広大な河原の草を大きな鎌を振り回してざくざくと刈り取り、それをまとめて重量を量っていくという団体競技だった。

 ほかにもよくわからない力自慢競技がたくさんある。質実剛健、バスク人のみで構成されたビルバオは戦闘力と団結力が看板である。

 レアル・マドリーは真逆の存在といっていい。スター揃いの多国籍軍、これでもかの豪華、どこまでもリッチ。草刈りをするロナウドやクロースなんて想像もできない。

 その才能と富のクラブの象徴がベイル、ベンゼマ、クリスティアーノ(ロナウド)のBBCなのだが、このところ「BBCは本当に有効か?」という議論が起こっている。そして、ビルバオとの一戦は、炎上中のBBC問題に油を注ぐような試合になった。

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