長谷部誠【写真:Getty Images】
日本代表は20日、ロシアW杯アジア最終予選・UAE戦に向け練習を行った。
途中離脱が決まった長谷部誠は、悔しさを浮かべながらも大一番で仲間たちが勝利を掴むことを願った。
「大事な試合の直前にこのようにチームを離れることになってしまって、監督、チームスタッフ、選手、代表チーム、そして心配してくださる方々、その全ての方々にホントに申し訳ない気持ちですし、もちろん悔しい気持ちもあります。自分の中で割り切れているかと言えば、割り切れない部分はまだあります。ただ、一番は仲間を信じているので、僕がこのチームを離れることで、チームへの影響っていうのを僕個人で考えるうえではそれほどないと思いますし、このチームは一人ひとりが自覚を持ってやってくれる。素晴らしいチームだと思うので、そこに関しては全く心配していないです」
言葉の端々から、重要な局面から離れなければならない無念さが感じられる。「初戦ホームで敗れてからずっと心の中にあった悔しさを、取り払うためにこの場所に来ようと思っていた」と長谷部は言う。アウェイでのUAE戦に懸ける強い想いがあったのだ。
「ひざにメスを入れる可能性はかなり高いかなっていうのは正直ある」と話す長谷部は、日本に帰国する。そして「自分が信頼するドクターももう1人日本にいますから、チームのドクター、代表ドクター、そしてもう1人にそういう意見を聞いて、最終的には決断したい」とサードオピニオンを受けることになる。
仮にメスを入れることになるのなら、しっかり完治させてピッチに戻ってきたいところだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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