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バルサ、敵は”身内”にあり? レンタルに出したFWに2試合連続被弾

text by 編集部 photo by Getty Images

ムニル・エル・ハッダディ
バレンシアのムニル・エル・ハッダディ【写真:Getty Images】

 現地時間19日に行われたリーガエスパニョーラ第28節のバルセロナ対バレンシア戦で、バルサからバレンシアへレンタルされているFWムニル・エル・ハッダディは1ゴールを記録した。バルサ相手に2試合連続のゴールだ。

 バルサのカンテラ(下部組織)出身の有望株であり、若くしてスペイン代表にもデビューしたムニルだが、バルサの強力な攻撃陣の中では安定した出場機会を得られず。今季バルサが“第4のFW“としてバレンシアからパコ・アルカセルを獲得したのと引き換えに、バレンシアへレンタルされることになった。

 そのムニルは、昨年10月に行われたリーガ第9節のバルセロナ戦に交代で出場し、1-1の同点に追いつくゴールを記録(最終的に3-2でバルサが勝利)。先発した19日の試合でも前半終了間際に2-2の同点ゴールを記録した。ゴール後には喜ぶ様子は見せず、両手を合わせてカンプ・ノウのサポーターに向けて“謝罪“するような仕草も見せていた。

 選手をレンタルに出す場合には、レンタル元のクラブと対戦する試合には出場できないという契約条項が設けられることも多い。自らのチームの選手の活躍により敗れることなどを恐れるという意味から、スペインでは「不安の条項」などとも呼ばれるが、バルサはこの条項を設定することはない。選手がレンタル先で少しでも多くの試合に出場できることを重視しているという。

 ムニルに対して2試合連続となるゴールを許したバルサだが、後半には2点を奪って4-2で勝利。前回の対戦と同じく、ムニルのゴールによって勝ち点を失う結果にはならなかった。

 なお、この試合ではもう一人の選手も古巣相手のゴールを記録。今季バレンシアからバルサに完全移籍したポルトガル代表MFアンドレ・ゴメスは、終了間際に移籍後初ゴールとなるチームの4点目を挙げ、やはり喜びを抑えていた。

【了】

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