3年8ヶ月ぶりの招集となった高萩洋次郎【写真:Getty Images】
日本サッカー協会(JFA)は16日、ロシアワールドカップアジア最終予選のUAE戦(アウェイ)およびタイ戦(ホーム)に向けた日本代表メンバーを発表した。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は25名を招集。その中で、今年1月に韓国KリーグのFCソウルからFC東京に移籍した高萩洋次郎は2013年7月に行われた東アジアカップ以来3年8ヶ月ぶりの招集となった。
当時の東アジアカップではサンフレッチェ広島に所属しており、招集メンバーも国内組のみ。高萩にとって、欧州組を交えたワールドカップ予選は初めてとなる。
2015年1月にはオーストラリアのウエスタン・シドニー・ワンダラーズに移籍。半年後には韓国屈指の強豪FCソウルに加入するなど、現メンバーの中でもアジアのリーグを最も多く経験している選手だ。
ハリルホジッチ監督は「FC東京でプレーし始めたとき、すぐに呼びたいと思った」と、Jリーグ復帰後に招集を決断。「(FC東京では)より深いポジションでプレーしていましたけれども、彼からのボールで攻撃が始まる、質の高いテクニックを見せてくれました」と期待を寄せる。
「すごくスピードがあるわけではないが、組み立ての中で違いを生むテクニックを持っている。またFKも蹴れる。守備の面を見ると長谷部、蛍、今野のようにリカバリーができるわけではないが、そういった選手と補完しあいながらプレーできる。特に自分の隣にいる選手と補いあうことができる」と、起用される場合は長谷部誠や山口蛍、今野泰幸らとボランチコンビを組むことが予想される。
オーストラリア、韓国とアジアを渡り歩くという、他の選手とは異なるキャリアを歩んできた高萩。厳しいアジアでの最終予選で、彼の経験は活かされるだろうか。
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