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本田は単なる風邪では? イタリア語における「インフルエンザ」の意味

text by 編集部 photo by Getty Images

本田圭佑
日本代表の本田圭佑【写真:Getty Images】

 ミランのMF本田圭佑が「インフルエンザ」にかかった。日本代表に招集されるかが気になるこのタイミングでの体調不良は大いに心配である。だが、単なる風邪という可能性があることも否定はできない。

 日本では15日夜、本田がインフルエンザで同日の練習を休んだことが報じられた。実際、公式サイトにそのような記載があるからだ。だが、イタリア語におけるインフルエンザと、日本でいうインフルエンザには若干の違いがあり、本田は単なる風邪かもしれない。

 インフルエンザは元々イタリア語だという(イタリア語での発音はインフルエンツァ)。辞書で調べると「影響・感化・影響力」といった意味が最初だ。それが「流行性感冒」という意味で英語として広がり、現在広く使われるようになった。辞書でも2番目の意味として「インフルエンザ、流行性感冒」と記されているが、ここがじつに分かりにくく、インフルエンザ・ウイルスに感染していない場合でもこの単語を用いることがあるのだ。

 イタリアでどういった時に「インフルエンザ」という言葉を用いるのか。定義は分からないが、発熱を伴う風邪っぽい症状のときはこの表現になることが多い印象だ。他人からうつった風邪であれば、それもまた「インフルエンザ」と呼ぶことができるらしい。

 もちろん、寒い時期はインフルエンザ・ウイルスが活発で感染者が増えるもの。実際に本田がインフルエンザ・ウイルスに感染している可能性も当然ある。だが、イタリア語と日本語の差の中にあるインフルエンザであることも十分に考えられる可能性だ。

 ミランの公式サイトに掲載されている15日の練習レポートでは、「本田はインフルエンザのため、チームメートと一緒に練習をしなかった」と記されている。日本の企業や学校であれば「外出禁止」などのフレーズがあってもおかしくないが、この記述だけであれば練習場に顔を出したと想像することもできるはずだ。

 いずれにしても、本田が熱を出していて体調不良であることは確か。日本におけるインフルエンザほどの症状になっていないことを祈るばかりだ。

【了】

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