ドルトムント、指揮官はCLから大幅なメンバー変更を示唆
ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督はターンオーバーの採用を示唆【写真:Getty Images】
先発復帰は遠いのだろうか。
3月8日に行われたCL決勝ラウンド1回戦2ndレグ、ベンフィカ戦の前日記者会見で、トーマス・トゥヘル監督は「香川真司」の名前を口にした。4日に行われたレバークーゼン戦でマルコ・ロイスが太ももの筋繊維を断裂する重傷を負ったことで、“代役候補”として「香川、シュールレ、プリシッチ」の名前を挙げていた。
その3人の内、実際にベンフィカ戦で先発出場を果たしたのは、クリスティアン・プリシッチだった。香川とアンドレ・シュールレについては、それぞれ81分、86分からの途中出場である。
ベンフィカ戦で1ゴール1アシストの結果を残し、またロイスと同様にスピードに乗ったドリブルを得意とするウイングタイプであることを考えても、トゥヘル監督が名指しした3選手の中で、“代役”はプリシッチということになりそうだ。
もっとも、会見で名前を挙げられた香川は、先発でなくとも翌日の試合で起用されていることを考えれば、トゥヘル監督のプランに入ってはいるようである。ドルトムントは左右のウィングバックが高い位置を取って敵陣内に人数を掛けつつも、どちらかと言えばカウンター型の布陣でベンフィカ戦に臨んだ。
試合は終始ドルトムントのペースで進み、選手交代を急ぐような内容ではなかった。そう考えれば、香川が81分からの途中出場となったことは頷けるところである。
そしてトゥヘル監督は、10日に行われた前日会見で翌日のブンデスリーガ第24節ヘルタ・ベルリン戦でのローテーションを示唆した。
「我々は不可欠な新鮮さをピッチ上に維持しなければならない。ベンフィカ戦のインテンシティはとても高く、それはまたデータが示している。明らかなのは、水曜日にプレーした何人かが100%のコンディションで(ヘルタ戦では)プレーできないだろうということだ」