モンセラート修道院【写真:Getty Images】
バルセロナがチャンピオンズリーグ(CL)で劇的な逆転勝利を収めたことで、巡礼者の殺到が予想される”聖地”が「日をずらして」と異例の要請を行っている。9日付のスペイン『EFE通信』などが伝えた。
CL決勝トーナメント1回戦でフランスのパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦したバルサは、アウェイでの1stレグに0-4の大敗を喫していた。さしものバルサも逆転は不可能かと思われていたが、現地時間8日に行われたホームでの2ndレグでは6-1の勝利を収め、2試合合計6-5で準々決勝へ勝ち進んだ。
バルセロナ近郊のモンセラート山には、キリスト教の聖地とされるサンタ・マリア・モンセラート修道院付属大聖堂が位置しており、巡礼地として名高い。バルサのサポーターは、重要な試合の前にはこの聖地に願掛けを行い、望み通りの結果が出た場合には徒歩や自転車で山を登って有名な「黒い聖母」像に感謝の祈りを捧げるのだという。
今回はまさに神がかり的な逆転勝利を収めたこともあり、多くのファンの参拝が予想されているようだ。大聖堂を管理するモンセラート国立公園は公式のツイッターアカウントで、「逆転できればモンセラートに登ると願掛けをしていた皆さまへ。お願いだから同じ日には来ないでください!」と呼びかけて混雑の緩和を試みようとしている。
【了】