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香川真司 8年前

香川が語るドルトの「カウンター型」布陣。逆転突破目指し、ロイス不在でCLベンフィカ戦へ

ドルトムントは現地時間8日、チャンピオンズリーグ(CL)ベスト16の2ndレグでベンフィカとホームで対戦する。アウェイでの1stレグは0-1で敗れており、ベスト8に進出するためにはホームでの勝利が絶対条件となる。そんな中、攻撃のキープレーヤーであるマルコ・ロイスが直前のリーグ戦で負傷。トーマス・トゥヘル監督も「極めて大きな損失」と嘆いた。それでも、ドルトムントは香川真司が「カウンター型」と説明するフォーメーションでベンフィカ戦に挑むことになるだろう。ポルトガルの古豪を迎える一戦で、逆転突破となるだろうか。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ロイス負傷は「大きな損失」。キープレーヤー欠きCLベンフィカ戦へ

香川真司
[5-2-3]の布陣を「カウンター型」と説明した香川真司【写真:Getty Images】

 マルコ・ロイスが離脱した。4日のブンデスリーガ第23節レバークーゼン戦で太ももの筋繊維を断裂。戦列復帰は4月頭の見込みである。

 現在ボルシア・ドルトムントは[5-2-3]の布陣を採用。香川真司は「あのフォーメーションは基本的にはカウンター型」と説明する。

「割とボールポゼッションというよりは、前線の3人が取ってからゴーというのが基本的なイメージ」

「カウンター型」といっても、例えば5バックで引いて構えて自陣から繰り出すものではない。3バックが幅を取り、左右のウイングバックが高い位置から対戦相手に覆い被さろうとする。そうして敵陣に人数を掛け、高い位置で前線の3人=ロイス/オーバメヤン/デンベレがボールを奪い、スピードを活かして一挙呵成に攻め立てる。

 ショートカウンターの連続は、対戦相手から冷静さと正常な思考を奪う。レバークーゼンの主将ラース・ベンダーは「あのスピードで攻められると対処するのは難しい」と嘆息した。そうやってドルトムントは主導権を握り、レバークーゼン戦を支配した。それもまたポゼッション・フットボールと言えるのかもしれない。

 6-2と圧倒したゲームの前半でも、電撃的なスピードが相手の脅威となっていたロイス。現在「カウンター型」を展開するドルトムントの、まさにキープレーヤーである。戦術の要の離脱は、8日のCL決勝ラウンド1回戦2ndレグ、対SLベンフィカ戦に影響を与えるだろうか。トーマス・トゥヘル監督は「極めて大きな損失」と言葉を残した。

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