シャペコエンセ【写真:Getty Images】
ブラジル1部リーグのクラブであるシャペコエンセは、コパ・リベルタドーレス2017グループステージの初戦を戦うため、昨年11月の飛行機墜落事故以来初めてとなる国際線での長距離移動に臨んだ。5日付のブラジル『グローボ』などが伝えている。
シャペコエンセは昨年、南米クラブの大会であるコパ・スダメリカーナで初めて決勝進出を果たし、コロンビアのアトレティコ・ナシオナルとの対戦を予定していた。だが決勝1stレグの開催地であるコロンビアへ向かう飛行機が墜落し、選手19名を含む71名が命を落とす惨事となってしまった。
決勝は開催されず、アトレティコ・ナシオナルにコパ・スダメリカーナ優勝のタイトルを譲られたシャペコエンセは、クラブ南米王者を決める大会コパ・リベルタドーレスの出場権を初めて獲得。現地時間7日には、グループステージ初戦でベネズエラのスリアと対戦する。
新たな選手らを加えて蘇ったチームは、アウェイゲームを戦うため、乗り換えも含め合計27時間という国際線での長距離移動へ出発した。SNSに投稿された写真では、選手たちは機内で笑顔を見せており、悲劇を乗り越えて前進していく意志を感じさせている。
奇跡的に事故から生還した3人の選手のうち、GKジャクソン・フォルマンは負傷で片足の切断を余儀なくされたが、DFアラン・ルシェウとDFエリオ・ネトの2人はシャペコエンセでの復帰を目指している。2人はともにコパ・リベルタドーレスの登録メンバーに含まれているが、今回のベネズエラ遠征に帯同はしていないとのことだ。
【了】