アトレティコ・マドリーのサポーターは、先日の試合で頭部を強打する事故にあったFWフェルナンド・トーレスの回復を祈り、現地時間5日に行われた試合の“前半9分“に同選手へのスタンディングオベーションを贈った。

　トーレスは2日に行われた前節デポルティボ戦で相手選手のタックルを受け、頭部から激しくピッチ上に落下。一時は意識を失う状態に陥ったが、チームメートらの迅速な対応も功を奏し、救急搬送された病院で無事が確認された。

　一晩を病院で過ごして翌朝には退院することができたトーレスだが、頭部の負傷ということで慎重を期す必要もあり、中2日で行われた5日のバレンシア戦は欠場。本拠地ビセンテ・カルデロンの観客席から試合を見守った。

　試合の前半9分には、ホームのサポーターが背番号“9“のトーレスに向けたサポートの思いを示した。座席から立ち上がり、大音量でトーレスへのチャントを歌ったサポーターたちに対し、トーレスも立ち上がって拍手で応えていた。

　試合はFWアントワーヌ・グリーズマンの2得点とFWケビン・ガメイロの1得点によりアトレティコが3-0で快勝。レアル・ソシエダを抜き返して4位を守っている。トーレスの復帰も期待される次節はアウェイでグラナダと対戦する。

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