ポドルスキの神戸移籍、過半数の現地ファンは理解示す一方…一部では反対の声も
衝撃はドイツを駆け巡った。「スシ・トランスファー!」と記したのは、ケルンの地元紙『エクスプレス』である。
「コンニチワ、ポルディ! センセーションはパーフェクト。世界王者は夏に日本へ向かう!」
17年3月2日10時11分、『エクスプレス』電子版は、トルコ・スーパリーグのガラタサライに所属するFWルーカス・ポドルスキの、ヴィッセル神戸への移籍が決定したことを報じた。他には、移籍金の額が260万ユーロ(約3億1500万円)であること、そして年俸が手取りで年間800万ユーロ(約9億6800万円)であることなどが記されている。
『エクスプレス』が、今回のポドルスキの移籍劇を「スシ」と形容したことに、悪意のようなものはないだろう。日本人が「ドイツ」と聞けば、なんとなくビールとソーセージを連想するような、軽いノリである。
もっとも一定数のドイツ人は、Jリーグのレベルは低いと考えているようだ。記事内で『エクスプレス』はアンケートを取った。お題は「ルーカス・ポドルスキは日本に移籍します。あなたはこのステップをどう考えますか」である。
回答は以下の二択。
①彼が新しい挑戦を追い求めるのは良いことだ
②この移籍は不可解。彼はそこで何をするつもりだ? リーグのレベルは低い
有効回答数7,407の内、①に回答したのは56%、②に回答したのが38%、そして“どちらでもない”が6%である。過半数はポドルスキの決断に理解を示した。しかし4割近い者は、14年ブラジルW杯の世界王者が今季限りでトルコを離れ、日本に向かうことが理解できないようである。