大会ベストイレブンに。準決勝まで安定したプレーで完封に貢献
2月26日、聖地ウェンブリー・スタジアムでリーグカップ決勝が行われた。サウサンプトンは、準々決勝ではアーセナル、準決勝ではリバプールと立て続けに強豪チームを打ち破ってファイナル進出を果たした。対するはマンチェスター・ユナイテッドだ。
クロード・ピュエル監督率いるチームは、ここまで大会を通じて無失点を貫いてきた。そんな鉄壁守備陣の中心に、常にあったのが吉田麻也の姿であった。
プレミアリーグ所属のクラブは3回戦以降から登場したわけだが、吉田はその初戦となった2-0で勝利したクリスタル・パレス戦を含めて、同大会では5戦連続フル出場(リバプール戦はホーム&アウェイの2試合)。
ジョゼ・フォンテ、フィルジル・ファンダイク、そしてジャック・スティーブンスとディフェンスパートナーは変わったが、吉田自身は安定感抜群のパフォーマンスを維持してチームに貢献し続けた。
特にチームのタリスマンであるファンダイクがリバプールとの第1試合目の途中で負傷退場すると、吉田は23歳の若手DFスティーブンスとコンビを組むことを強いられた。しかしアウェイでの第2試合でも秀逸なパフォーマンスで強力攻撃陣をシャットアウトし、そのプレーぶりは識者からも称えられた。
決勝当日に発売されたオフィシャルマッチプログラム内でも、合計450分間にわたり失点を許さなかった堅守をけん引したと評価されて、大会ベストイレブンに選ばれている。
そして迎えたファイナル。8万人を超えるサポーターが集まった満員のウェンブリーで、サウサンプトンは1976年のFAカップ以来41年ぶりとなるタイトルを目指した。この大舞台でも吉田は当然のようにチームシートに名を連ね、ピッチで存在感を発揮した。