サンプドリア時代のアントニオ・カッサーノ【写真:Getty Images】
現在34歳の元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノが、今季移籍する可能性はほぼ消滅したようだ。27日にイタリアの『ジャンルカディマルツィオ』などが伝えている。
先月25日に1年半所属していたサンプドリアとの契約を解消し、フリーとなったカッサーノ。同選手は現在新天地を探しているとみられているが、以前からカッサーノの獲得に関心を示しているとされているのがセリエBのヴィルトゥス・エンテッラだ。
そのエンテッラは、すでに数週間前にカッサーノに対して2年半契約に加え、引退後も幹部としてのクラブに留まる契約も付けたオファーを提示していたという。そこで同選手が、先週の土曜日からそのオファーについて真剣に検討し始めたと報じられたことで、同クラブへの加入が迫っているのではないかという見方が強まっていた。
しかしカッサーノは、2日間考えた末に結局最後まで納得することができず、エンテッラから受け取ったオファーを断る決断をしたという。また、現地時間28日の19時にフリーの選手が移籍できる期限を迎えることから、それまでに同選手の考えが劇的に変化でもしない限り、来夏に移籍する可能性が濃厚だとみられているようだ。
エンテッラだけではなく、この数週間の間にペスカーラやパレルモ、そしてセリエBのラティーナやテルナーナからの誘いも断ったとされているカッサーノ。同選手は今季の移籍は諦め、来夏から新たなチームで再スタートを切ることを望んでいるのかもしれない。
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