メインスポンサーのロゴを胸から背中へ移したセビージャ【写真:Getty Images】
セビージャは、メインスポンサーが財政危機により投資を大幅に縮小することになったことを受けて、胸に入れていたスポンサーのロゴを背中に移したようだ。20日付のスペイン紙『アス』などが報じている。
セビージャは、昨年10月末にプエルトリコの旅行会社「SeePuertoRico.com」とメインスポンサー契約を締結。これにより、空白だった胸部分にスポンサーのロゴが入れられることになった。
しかし、プエルトリコは深刻な財政危機に陥っている。そして、昨年11月8日に行われた知事選挙で野党が勝利したことにより厳格な支出の見直しが開始されることになり、セビージャが「クラブ史上最も重要なスポンサーシップ」と定義していた700万ユーロ(約8億3000万円)とみられる2年間のスポンサー契約も見直されることになったようだ。
この結果、メインスポンサーは当初両者の間で合意していた金額が支払えなくなったことをセビージャに報告せざるを得なくなったという。しかし、契約には投資を縮小する代わりにスポンサーのロゴの位置を背中に移せるという条項が盛り込まれていたことから、セビージャは「SeePuertoRico.com」のロゴを背番号の下へ移したようだ。
大会史上初となるヨーロッパリーグ3連覇を成し遂げ、また、今季はチャンピオンズリーグで7年ぶりに決勝トーナメントに進出し、さらにはリーガエスパニョーラでは3位につけるという大躍進を遂げているセビージャ。メディア的にはクラブの歴史において最も注目されるシーズンの1つとなっているが、今季の活躍により今後また新たなスポンサーが現れることになるかもしれない。
【了】