ゴールを決めたアントワーヌ・グリーズマン【写真:Getty Images】
【レバークーゼン 2-4 アトレティコ・マドリー CL 決勝T1回戦1stレグ】
チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグが現地時間21日に行なわれ、アトレティコ・マドリーはアウェイでレバークーゼンと対戦した。
レバークーゼンとは2014/2015シーズンのCLベスト16以来の対戦となるアトレティコ。当時PK戦の末にベスト16突破を決めたアトレティコは、直近3シーズンでベスト8進出を逃したことがないが、その一方でドイツでは3連敗中で過去18試合でも5勝10敗3分と、ドイツでのゲームとは相性が良くない一面も持ち合わせている。
そのような苦手意識を克服したいアトレティコは、前節のリーグ戦で4分45秒でハットトリックを決めたガメイロとグリーズマンが2トップを組んだ4-4-2の布陣を採用。その一方で、負傷により主力のゴディンとフアンフランが欠場した。
対するホームのレバークーゼンは、UEFA主催の大会ではホーム戦10試合負けなしも、ブンデスリーガでは8位と低迷中。ここ2試合のリーグ戦で4ゴールを決めて好調を維持するエルナンデスを先発で起用するも、前回のアトレティコとのホーム戦で決勝点を決めたチャルハノールが4ヶ月の出場停止処分中で欠場している。
両チームのスターティングメンバーは以下。
【レバークーゼン:4-4-2】
GK:レノ
DF:ヘンリヒス、ドラゴヴィッチ、トプラク、ウェンデウ
MF:ベララビ、アランギス、カンプル、ブラント
FW:ハフェルツ、エルナンデス
【アトレティコ:4-4-2】
GK:モジャ
DF:ヴルサリコ、サヴィッチ、ヒメネス、ルイス
MF:コケ、ガビ、サウール、カラスコ
FW:ガメイロ、グリーズマン
開始して12分、アトレティコにチャンスが訪れる。左サイドで相手を交わしたルイスがゴール前にクロスを上げると、ウェンデウがクリアしたボールがクロスバーに直撃。あわやオウンゴールというシーンとなった。
そして、その5分後にアトレティコが先制に成功する。右サイドでカンプルを交わしたサウールがドリブルでボックス右に侵入すると、カットインから左足で技ありのシュートをゴール左上隅に突き刺した。
さらに25分、相手DFがクリアミスしたボールを拾ったガメイロがドリブルでエリア内まで運ぶと、相手DF2名を十分に引き寄せてから折り返す。すると、そこに走り込んで来たグリーズマンが左足でシュートを突き刺し、アトレティコがリードを2点に広げた。
後半になるとレバークーゼンも反撃に出る。48分に右サイドからのクロスにベララビが右足で合わせ、1点を返した。
しかし、57分にドラゴヴィッチがエリアの少し手前でガメイロを引っ張って倒すと、主審はPKを指示。これをガメイロ自身がきっちりと決め、アトレティコは再びリードを2点に広げた。
ところが68分、左サイドからブラントがゴール前にクロスを入れると、GKモジャが弾き返したボールが目の前にいたサヴィッチに当たって跳ね返りオウンゴールに。思わぬ幸運により、レバークーゼンが再び1点差に詰め寄った。
そして迎えた86分、右サイドからのクロスに途中出場したトーレスが頭で合わせ、勝負あり。そのまま試合は4-2で終え、アトレティコがアウェイで大きな勝利を手にしている。
【得点者】
17分 0-1 サウール(アトレティコ)
25分 0-2 A・グリーズマン(アトレティコ)
48分 1-2 K・ベララビ(レバークーゼン)
58分 1-3 K・ガメイロ(アトレティコ)
67分 2-3 オウンゴール(レバークーゼン)
86分 2-4 F・トーレス(アトレティコ)
【了】