セルビアで再び人種差別【写真:Getty Images】
セルビア1部パルチザンに所属するブラジル人MFエベルトン・ルイスが、試合中の人種差別で涙を流してピッチをあとにした。現地メディアが報じている。
パルチザンは現地時間19日のリーグ戦で敵地に乗り込み、ラドと対戦した。試合中、ラドのファンは、審判団や場内アナウンスによる警告があったものの人種差別的な行為を繰り返したという。
1-0でパルチザンが勝利を収めた直後、エベルトン・ルイスはラドファンが構える観客席の近くに駆け寄ると、中指を立てて挑発。ユニフォームにあるパルチザンのエンブレムを指した。ここにラドの選手が集まり、両チームがもめている。
その後、主審にカードを提示されたエベルトン・ルイスは、チームメートに付き添われ、涙を流しながらピッチをあとにした。
エベルトン・ルイスは試合後、次のように訴えている。
「90分間、ずっと人種差別を受けていた。彼ら全員が僕を攻撃したんだ。できるだけ早く忘れたい出来事だよ。僕はセルビアとここにいる人々のことが大好きだ。だからこそ涙が出た。人種差別にはみんながノーと言ってほしい」
2016年からパルチザンでプレーするエベルトン・ルイスは今シーズン、リーグ戦20試合に出場している。
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