2得点を決めたG・カプラーリ(左)とセリエA初ゴールを決めたA・チェッリ(右)【写真:Getty Images】
現地時間19日にセリエA第25節が行われ、最下位ペスカーラがジェノアに5-0で勝利をおさめた。この結果、この勝利がペスカーラにとって今季リーグ戦でおさめた初勝利となっている。
まずペスカーラは、5分にジェノアのオウンゴールで先制に成功。そして19分には、FWジャンルカ・カプラーリがGKのニアを破ってシュートを流し込むと、31分にはスルーパスに抜け出したMFアフマド・ベナリがさらに追加点を挙げ、前半だけで一挙に3点をリードする。さらに、後半の終盤には再びカプラーリとFWアルベルト・チェッリがゴールを積み重ね、5-0で勝利をおさめている。
この結果、選手登録違反で不戦勝となった第2節サッスオーロ戦でのみしか勝ち点3を手に入れられず、今季これまでピッチ上では一度も勝利を挙げることができずにいた昇格組のペスカーラにとって、この勝利が今季初勝利となった。そして、伊紙『ガゼッタ』によると、セリエAに限れば、この勝利は2013年1月6日に行われたフィオレンティーナ戦以来となる勝利だという。
また、マッシモ・オッド監督の後任として今月17日に古巣ペスカーラに復帰した老将のズデネク・ゼーマン監督は、初陣を白星で飾った。同監督がペスカーラを率いるのは、同チームをセリエAに昇格させた2011/2012シーズン以来約5年ぶり2度目となる。
ゼーマン監督は、守りが主体のイタリアサッカーでは異端とも言える超攻撃的なスタイルを信奉することで有名な監督だ。同監督の戦術は、得点だけではなく失点も多いことから諸刃の剣でもあるが、果たしてここから残留に向けて巻き返しを図ることができるだろうか。
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