インテルのステファノ・ピオリ監督【写真:Getty Images】
インテルのステファノ・ピオリ監督は、今シーズン途中から引き継いだチームの結果を改善させただけでなく、所属する選手たちの市場価値も大きく引き上げたという。17日付の伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。
今季開幕直前にフランク・デ・ブール前監督を迎えたインテルだが成績は振るわず、就任からわずか84日で解任。その後任として、過去にラツィオなどを率いたピオリ監督の就任が昨年11月8日に発表された。
前監督の解任時点でセリエAの12位と低迷していたチームは、12月から1月にかけて7連勝を挙げるなど結果が安定し、4位まで順位を上げている。3位のナポリとは6ポイントの開きがあるとはいえ、来季のチャンピオンズリーグ出場を争うことも視野に入れることができる状況だ。
だが、ピオリ監督のもたらした好影響はそれだけではない。『ガゼッタ』がインテルの選手11人を対象として行った分析によれば、その11人の市場価値は今シーズン開始時に比べて合計1億6200万ユーロ(約195億円)も上昇しているという。
比較の対象となったのはDFジェイソン・ムリージョ、ダニーロ・ダンブロージオ、MFマルセロ・ブロゾビッチ、イバン・ペリシッチ、エデル・バネガ、ガリー・メデル、ジョフレー・コンドグビア、アントニオ・カンドレーバ、FWマウロ・イカルディ、エデル、アンドレア・ピナモンティの11人。エースのイカルディの価値が7000万ユーロ(約84億円)から1億1000万ユーロ(約132億円)に上昇したほか、フリーでの加入だったバネガや下部組織出身のピナモンティが現在は2500万ユーロ(約30億円)と評価されるなど、合計で約195億円の市場価値上昇がもたらされたと算出されている。
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