【写真:Getty Images】
久保裕也、ベルギー移籍の舞台裏。5戦3得点で示した“助っ人”の価値
ヘントの久保裕也。この冬に発表されたヤングボーイズからの移籍は短期間で決まったものだと思われがちだが、実はヘントは昨年夏から久保を追い続けていた。その久保はデビュー戦で決めた芸術的な直接フリーキックを含めて5試合3得点を挙げる活躍を見せ、チームメイト、監督、ファンから絶大な信頼を掴み取っている。この活躍により、久保は新天地で“助っ人”としての価値を存分に示した。
(取材・文:舩木渉)
本田、ミランで戦力と評価されない理由。名門の経営難に翻弄された“10番”の苦闘
ミランで苦境に立たされている本田圭佑。名門で10番を背負う日本代表MFは「ミランに在籍する実力はない」と批判されながらも、加入後2年半で公式戦83試合に出場するなど一時は主力としてプレーしてきた。しかし名門の経営難に翻弄された本田は、今季は出場機会を得ることができず、退団は既定路線とされている。果たして、本田はなぜ戦力として評価されなくなってしまったのだろうか。
(取材・文:神尾光臣)
吉田麻也がリーグ杯決勝を戦った意義。ベスト11にも選出、日本人CBの先駆けに
サウサンプトンの吉田麻也。マンチェスター・ユナイテッドに2-3で敗れてタイトル獲得を逃してしまったものの、大会を通じて吉田は安定したパフォーマンスを披露し、大会ベストイレブンにも選出されるなど高い評価を得ている。フットボールの聖地と称されるウェンブリー・スタジアムでのカップ戦決勝で日本人選手として始めて立ったことは、非常に意義深いことである。(取材・文:Kozo Matsuzawa / 松澤浩三)
酒井宏樹、名門マルセイユで先発定着の秘訣。欧州内のステップアップで掴んだチャンス
16/17シーズンからフランス・リーグアンのオリンピック・マルセイユでプレーしている酒井宏樹。ハノーファーから加入した右サイドバックは、国内屈指の人気チームにあって、プレシーズンからレギュラーの座を確保し、現在ではスターティングイレブンに名を連ねて当然という状況になっている。日本代表DFはいかにしてこのような立場を築くことができたのだろうか。
(取材・文:小川由紀子)
それでも内田篤人が必要とされる理由。シャルケを感服させた639日間の執念
シャルケの内田篤人。長い負傷離脱から昨年12月に公式戦復帰を果たすまで実に639日の歳月を要したが、なぜシャルケは内田を辛抱強く待つのだろうか? 内田自身、そしてクラブも引退を覚悟したリハビリ生活が続く中でシャルケが内田を留めたのは、ドイツの契約事情と欧州の舞台での経験値、そして復帰に向けた内田の強い執念が関係していた。
(取材・文:本田千尋)
香川、出番減少は実力の反映か?「クライフの方法論」から見えたドルトの“主軸”
ドルトムントに所属する香川真司。今季の公式戦では全33試合のうち出場は15試合とチームの絶対的な主力とはいえず控えという立場が続いているが、果たしてそれは実力を反映したものなのだろうか? トーマス・トゥヘル監督は、かのヨハン・クライフの方法論を参考にしているように見えるが、その中で香川が終盤戦に向けて再び主軸へと返り咲くチャンスはあるかもしれない。
(取材・文:本田千尋)
大迫勇也、ゴール数以上の半端ない貢献度。CL出場狙えるケルンで全試合出場の秘訣
所属するケルンはチャンピオンズリーグ出場権獲得も狙える7位と好調を維持しており、大迫勇也はその中でもリーグ戦全試合に出場している。第21節を終えて4得点4アシストという結果はストライカーとして物足りないかもしれないが、大迫の貢献度は数字だけでは表せないものがある。2トップを組むアントニー・モデストが得点ランク首位タイに位置しているのも、大迫とのコンビネーションがあることが大きく関係している。(文:河治良幸)
酒井高徳、HSV主将就任の舞台裏。1部残留へ、ブンデス最年少キャプテンが抱く強気の姿勢
ハンブルガーSV(HSV)でキャプテンを務める酒井高徳。リーグ創設以降1部に留まり続けているHSVだが、近年は残留争いを強いられるシーズンが続いている。今季のブンデスリーガ最年少キャプテンに就任した酒井が、キャプテンに任命された当時の心境、そして名門の1部残留に向けた胸の内を明かしている。
(取材・文:元川悦子)
原口元気、欧州トップ仕様への進化。他競技に学んだフィジカル論とメンタルの確かな成長
所属するヘルタ・ベルリンでは主力としてプレーし、日本代表でも最終予選で4試合連続ゴールを奪うなど欠かせない存在となっている原口元気。しかし、ヘルタ移籍後すぐに活躍したわけではなかった。ドイツでフィジカル面、メンタル面を鍛え上げるなど地道な努力を積み上げたことが現在の活躍に繋がっている。
(取材・文:元川悦子)
岡崎慎司、泥臭さ以上に際立つ適応力。プレミア制覇を経験した非エリート、さらなる成長へ
レスターで奇跡のプレミアリーグ優勝を経験した岡崎慎司。日本代表歴代第3位の通算ゴール数を誇るFWは泥臭いイメージが先行しているが、その本来のすごみは「環境に順応する適応力」にある。プレミアリーグでは厳しい戦いが続いているが、その強みは30代となった今でも失われておらず、プレミア残留に向けチームの力になれるはずだ。
(取材・文:元川悦子)
小林祐希が拓いた新境地。ヘーレンフェーンの“頭脳”、実力で引き寄せた厳しいマーク
ヘーレンフェーンの小林祐希。3月の日本代表メンバーからは漏れてしまったが、オランダではヘーレンフェーンの絶対的主軸として活躍し、各方面から高い評価を獲得している。渡欧から約9ヶ月、オランダで新たな境地に達しつつある司令塔の今に迫る。
(取材・文:中田徹)
酒井宏樹が語る、欧州の守備文化。ドイツもフランスも「ドリブラーに対して下がらない」【インタビュー】
2016-17シーズンから、フランスの名門オリンピック・マルセイユでプレーする酒井宏樹。今夏の移籍直後から、国内随一の人気クラブで右サイドバックとしてレギュラーの座を確保している。もはやヨーロッパ屈指の強豪となったパリ・サンジェルマンとの大一番を経た10月25日、フランス南部へ日本代表DFを訪ねた。
(取材・文:小川由紀子【マルセイユ】)
鈴木大輔が切り開く日本人CBの新境地。スペイン2部残留へ、実りつつある努力の成果
ジムナスティック・タラゴナの鈴木大輔。昨季昇格争いをしていたチームは、一転して今季は残留争いを強いられている。そんな中、第27戦のサラゴサ戦では決勝点となるスペイン移籍後初ゴールで今季2度目の連勝を手繰り寄せた。欧州では日本人センターバックは通用しないというイメージを持たれがちだが、鈴木はスペイン2部でその壁を乗り越えるべく挑戦を続けている。
(取材・文:舩木渉)
海外組はまず外国語を! 刺さる川島の金言
海外クラブに所属する日本人選手はプレー面以外で最も苦労するのが外国語だろう。ピッチ上で良いパフォーマンスでも継続的に起用されないことも多々あり、言葉の問題である場合も多い。海外組の苦悩に迫った。
(取材・文:元川悦子)
吉田麻也、必然のレギュラー回帰で挑む「キャリアを賭けた勝負」。3年越しに掴んだ千載一遇の好機
日本代表の海外組で唯一CBとしてプレーするサウサンプトンの吉田麻也。オランダから移籍した加入初年度はレギュラーだったが、それ以降は控えの立場が続いていた。しかし、今冬にはチームのキャプテンでもあったポルトガル代表DFジョゼ・フォンテが移籍。クラブは後釜を獲得することなく、吉田に先発の座を託した。一見すると“棚ぼた”にも思えるが、決してレギュラー回帰は偶然ではない。吉田の成長には監督やクラブOBも高く評価しており、カップ戦ではキャプテンも務めた。吉田本人も、3年越しに掴んだレギュラーは「キャリアを賭けた勝負」になると強い思いを抱いている。
(取材・文:Kozo Matsuzawa / 松澤浩三)
楠神順平、豪州でリーグ戦全試合に出場中。ACL元王者の主力として奮闘。巻き返し図るリーグ後半戦
ウェスタン・シドニー・ワンダラーズに加入してから半年が経った楠神順平。チームが低迷する中、初めての海外挑戦となる日本人アタッカーは周囲から信頼を確固たるものにしている。ACLも開幕、リーグ戦と併行の厳しい日程の中で挑戦を続ける楠神を現地で直撃した。(取材・文:植松久隆【ブリスベン】)