アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、21年間率いてきたクラブを今シーズン限りで去ることになる見通しだという報道を否定した。11日付の英メディア『BBC』などが伝えている。
ヴェンゲル監督は今年夏までとなっている契約を延長しておらず、シーズン終了後の去就が注目されている。アーセナルのレジェンドである元イングランド代表FWのイアン・ライト氏は10日に、「彼は疲れているように見える。今季終了後に去ることになると感じられる」と指揮官の退任を予想する発言をしていた。
だがヴェンゲル監督は、前日の9日にライト氏に会ったことを認めながらも、退任を予感させるような姿を見せたつもりはないと主張した。「私の未来に関して何も示唆を与えてはいない。朝早くから夜遅くまで仕事をしているので、疲れているということはあったかもしれないがね」と話している。
しかし、本人による否定を受けてもライト氏は自身の印象を信じているようだ。ヴェンゲル監督の発言に対し、「私の意見であり、間違っているかもしれない。だが今でも、彼はこれから大きな決断をすることになると思っているし、これがラストシーズンになる可能性はあると思う」とコメントした。
アーセナルは現地時間11日に行われたハル・シティ戦に2-0の勝利を収め、プレミアリーグでの連敗を2試合でストップした。首位チェルシーに追いつくのは依然として厳しい状況だが、今季もリーグ制覇を逃すことになったとしても、ヴェンゲル監督にはまだ挑戦を続ける意欲を持ち続けるのだろうか。
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