イスコがレアル・マドリーを勝利に導いた【写真:Getty Images】
【オサスナ 1-3 レアル・マドリー リーガエスパニョーラ第22節】
リーガエスパニョーラ第22節が現地時間11日に行われ、レアル・マドリーはアウェイで最下位オサスナと対戦した。
前節セルタ戦が延期になり久々の試合となったマドリー。ジダン監督は珍しく3バックを採用したが、なかなかうまく機能しない。序盤は強気のラインコントロールで中盤のスペースを消してくるオサスナの守備に苦しめられた。
それでもエースがワンチャンスをゴールに変える。24分、ベンゼマのスルーパスに抜け出したC・ロナウドが、角度のないところからGKシリグの股を抜く技ありシュート。この試合最初のチャンスを確実に仕留め、マドリーが先制する。
しかし、今季ホーム初勝利を目指すオサスナも食い下がる。33分、フエンテスが左サイドでボールを奪って素早くカウンターに転じ、マドリー守備陣の裏へ味方を走らせる。そして完璧なお膳立てを受けた昨季2部得点王のS・レオンが貴重な同点ゴールを奪った。
前半から運動量が上がらずチーム全体に緩慢さが見られたマドリーは、57分にダニーロが負傷したことでシステムをいつもの4バックに戻す。交代でJ・ロドリゲスが投入されて7試合ぶりの出場を果たし、ナチョが右サイドバックに回った。
すると徐々にパス交換のスピードが上がり、マドリー全体が活性化し始める。62分にはゴールも生まれた。相手ペナルティエリア内で突破を仕掛けたベンゼマはDFに止められたが、こぼれ球にいち早く反応したイスコが2列目から飛び出してフィニッシュ。待望の勝ち越しゴールを挙げた。
残留に向けて勝ち点1でも欲しいオサスナはS・レオンを中心に何度かチャンスを作ったが、シュートはマドリーの守護神K・ナバスにことごとく阻まれる。負傷で交代カードを2枚使わなければならないなど、前半からの消耗が終盤にツケとして回ってきてしまった。
疲れ果てた相手を前に、マドリーにとっては1点のリードさえあれば十分だった。終盤は主導権を握って放さず、後半アディショナルタイムにL・バスケスがダメ押しの今季初ゴール。最下位相手に苦しんだが、地力の差を見せてオサスナの本拠地エル・サダルで5年ぶりの勝利をつかみ取った。
【得点者】
24分 0-1 C・ロナウド(レアル・マドリー)
33分 1-1 S・レオン(オサスナ)
62分 1-2 イスコ(レアル・マドリー)
90+3分 1-3 L・バスケス(レアル・マドリー)
【了】