トッテナムに2-0、ウォルコット負傷【写真:goal.com】
4日に行われたFAカップ3回戦、アーセナル対トッテナムの一戦は、2-0でホームのアーセナルが勝利し、4回戦進出を決めた。
アーセナルはGKシュチェスニーを休ませ、ファビアンスキを起用。負傷者続出の前線にはウォルコットが入り、ヴェルメーレンやグナブリーが先発に名を連ねた。トッテナムはアデバヨールがスタメン出場。19歳の若手ベンタレブも先発した。
トッテナムは9分にエリクセンが決定機をつかむが、ファビアンスキに阻まれる。エリクセンは18分にもFKで直接ゴールを狙ったが、シュートは枠をとらえなかった。
一方のアーセナルは、12分、14分と立て続けにウォルコットがチャンスを手にするが、GKロリスに阻まれる。直後にはグナブリーもペナルティーエリア内から左足で狙ったが、惜しくもクロスバーを越えた。25分にもウォルコットがゴールに迫るが、またもロリスの壁は破れない。
だが31分、アーセナルが待望の先制点を手にする。サニャから縦パスを受けたグナブリーが、ドリブルで一気に中央へ切り込むと、左へスルーパス。これに反応したカソルラが、ダイレクトの左足シュートでネットを揺らした。
ビハインドを背負って前半を終えたトッテナムは、56分にチャンスが訪れる。だが、古巣のサポーターからブーイングを浴びていたアデバヨールは、クロスを受けてから反転シュートを狙ったものの、当たり損ねとなって同点弾にできなかった。
すると62分、アーセナルが大きな追加点を奪う。ハーフラインでロシツキがプレスをかけ、ローズからボールを奪取。ロシツキはそのまま一気にドリブルで攻め上がり、飛び出してきたロリスを越えるループシュートを冷静に沈めた。
直後にソルダードに代え、シャドリを投入したトッテナムを相手に、アーセナルはゴールを許さない。75分にはアルテタに代わり、エジルが復帰した。
だが81分、アーセナルはローズとの衝突でウォルコットが負傷。ヴェンゲル監督が心配そうに見守る中、ウォルコットは担架で運ばれながら、トッテナムファンに向けて手で「2-0」とつくり、笑顔を見せた。
しかし、ウォルコットはそのままプレーに戻らず。アーセナルは交代枠を使い切っていたため、残り時間を10人で戦うことになったが、最後まで失点せずに逃げ切った。