7位転落も…ミラン指揮官は成長を強調
4戦で1分3敗、順位も7位転落。成績がこうだと、今季はミランを賞賛し続けてたメディアが一転して「危機」を叫ぶようになった。これまで好セーブを続けてうなぎのぼりで評価を上げてきたGKジャンルイジ・ドンナルンマでさえも批判の対象となっている。
「(29日の)ウディネーゼ戦で敗れた結果がこれなのだから、我々がもっと向上していかなければならないことは明白だ」とヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は4日の記者会見で語った。しかしその一方「チームの成長が止まっているのでは?」という質問については異を唱えていた。
「重心の高さやボール支配率、クロス数などのデータを見てもらえばチームの成長ははっきりとわかる。今がひどい時とも思っていない。今は(チームの出来に)手応えがあるが、開幕の時はそれもなかった」と指揮官は力説する。
確かにそれは、試合内容を見ていればわかる。前半戦で勝ち点を稼いだ時は苦戦しながらも、勝負どころを見逃さずに勝った試合も多かった。むしろここ最近の方がイニシアチブを取った戦いができている。それはモンテッラの言う通り、観戦した印象としても、スタッツにも表れている。
とはいえここ最近の負け試合は、やはり敗れるべくして敗れている部分があった。ウディネーゼ戦も完璧に攻略されていた。アンカーのマヌエル・ロカテッリに対して執拗にプレッシャーをかけられ、低い位置からの組み立てを寸断される。両サイドバックには2人の逆足アタッカーを張りつけられ、簡単に裏を取られた。