アントニオ・カッサーノとフランチェスコ・トッティ【写真:Getty Images】
元イタリア代表FWのアントニオ・カッサーノは自身のキャリアを振り返り、FWフランチェスコ・トッティのアドバイスに従わずにローマからレアル・マドリーへ移籍したことが「最大の後悔」だと語った。4日付の伊紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』がインタビューを伝えている。
2001年にローマに加入し、トッティとともに攻撃陣の主力としてプレーしていたカッサーノは、2006年1月にマドリーへ移籍。だがコンディション調整不足やファビオ・カペッロ監督との衝突などから十分な活躍を見せることはできず、そこから迷走のキャリアを歩んでいくことになった。
カッサーノは当時を振り返り、トッティからは移籍を思いとどまるよう促されたと話している。「世界のどこか別の場所へ行って、100%落ちついた状態でいられないくらいなら、稼ぎが少なくとも幸せな方がいい」とトッティはカッサーノにアドバイスを送ったという。
だが、カッサーノがその助言に応じることはなかった。「その時はレアルからのオファーに惹かれていたんだ。フランチェスコの助言を聞き入れれば、彼と一緒にローマに10年や15年残っていたかもしれない。聞き入れるべき助言だった。本能に従ったが間違いだった」
マドリー行きも含め、キャリアを通して7度の移籍を経験してきたカッサーノは、先日サンプドリアを退団。新たな所属先は決まらずフリーとなっている。一方のトッティはローマ一筋でプレーを続け、今季でデビューから25年目のシーズンを戦っている。
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