まるで“猛牛”。RBライプツィヒの異質なサッカー
“猛牛”をいなせるか。2017年2月4日のブンデスリーガ第19節、ボルシア・ドルトムントはホームにRBライプツィヒを迎える。
昇格組の金星と騒がれたのが、遠い昔のようである。前半戦はザルツブルクからやってきた“新参者”ナビ・ケイタの一撃に沈んだドルトムント。世界的飲料メーカーのレッドブルを背景にして、7年で5部から1部に駆け上がった新興クラブにブンデスリーガ初勝利をプレゼントした。
それからRBライプツィヒの快進撃が始まった。前半戦の16試合を終えた段階で戦績は11勝3分2敗の2位。破竹の勢いとは、まさにこのことだ。“教授”ラルフ・ラングニックSDが練り上げた異質なサッカーに、いまのところほとんどのクラブが対応できていない。
RBライプツィヒが重要視するのは、何よりセカンドボール。セカンドボールを自分たちのモノにし続け、素早く縦に繋いで一目散にゴールを目指す。よってロングボールにさほど正確性は求められない。仮に味方に正確に繋げなくとも、敵陣でセカンドボールを拾うことができればショートカウンターで一気に相手のゴールを脅かすことができる。
リスクの大きい縦パスを多用することも躊躇しない。バスケットボールで言えば、オフェンス・リバウンドを重要視し、躊躇せずにシュートを打っていくようなイメージである。
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