マルセイユに復帰するディミトリ・パイエ【写真:Getty Images】
フランス・リーグアンのマルセイユは30日、ウェスト・ハムからフランス代表MFディミトリ・パイエを獲得することが決定したと発表した。1年半ぶりの古巣復帰となる。
パイエの移籍を巡る動きは、この冬の欧州の移籍市場で最大の騒動のひとつとなっていた。フランスへの帰国を望むパイエは放出を認めないウェスト・ハムとの関係が悪化。プレー続行を拒否し、移籍が認められなければ「自ら十字靭帯を損傷する」とまで言い放っていた。
ウェスト・ハムはマルセイユから提示された2度のオファーを拒否したと伝えられ、その後も交渉は継続されていたが、ついに決定に至った。パイエは現地時間29日にマルセイユ加入のためのメディカルチェックを済ませ、2021年夏までの4年半契約にサインしたとのことだ。30日午後には入団会見が予定されている。
ウェスト・ハムは当初移籍金3000万ポンド(約43億円)を要求していた模様だが、英メディア『スカイ・スポーツ』などによれば最終的に2500万ポンド(約36億円)の提示に応じたようだ。マルセイユから他クラブへ移籍する際の移籍金の25%を受け取る条項が契約に盛り込まれたという。
現在29歳のパイエは2015年夏にマルセイユからウェスト・ハムへ移籍。昨季はチームの年間最優秀選手に選ばれるなど中心選手として活躍し、フランス代表として出場したEURO2016でも輝きを放った。マルセイユでは日本代表DF酒井宏樹ともチームメートとしてプレーすることになる。
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