ルーマニアの国旗【写真:Getty Images】
ルーマニア人の審判員らに八百長疑惑が浮上しているようだ。25日付のルーマニア紙『ガゼタ・スポルトゥロル』などが報じている。
現地時間25日にキプロスで行われた親善試合で、瀬戸貴幸が所属するルーマニア1部アストラ・ジュルジュとポーランド1部ポゴニ・シュチェチンが対戦した。
この試合の前半に主審は疑わしいファウルを取り、アストラのPKを指示。しかし、この判定に納得しなかったアストラは、フェアプレー精神を貫き、クリスティアン・サプナルがわざとGKにパスするかのようなボールを蹴った。
しかし、主審はPKのやり直しを指示。これ受けて、今度はダニエル・ニクラエがわざと枠から大きく右に外している。
すると同主審は、同じく前半に今度はポゴニにPKを指示。しかし、この判定に納得しなかったポゴニも、アストラと同じように枠の右に蹴って意図的にPKを外している。
同紙によると、ルーマニア人の審判員らが国籍を偽り、ブルガリア人に扮してこの試合のレフェリングを行っていたという。そして、これらの審判員らは賭けに絡む不正に関わっていたとみられ、そのことに気付いた選手たちは、PKを外して関与することを拒否したのではないかとのことだ。
さらに、これらの審判員らは、17日にキプロスで行われたルーマニア1部クルジュ対ロシア1部ウファの親善試合や、25日にトルコで行われたロシア1部アムカル・ペルミ対ルーマニア1部ボトシャニの親善試合でもスロベニア人やトルコ人などと国籍を偽ってレフェリングを行ったという。
そして、これら2試合でも主審は疑わしいPKの判定を下し、また、PKのやり直しも命じたと報じられている。
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