ブラジルとコロンビアが対戦【写真:Getty Images】
ブラジル代表対コロンビア代表の国際親善試合がリオデジャネイロで現地時間の25日に開催され、ブラジルが1-0で勝利を収めた。ブラジルTV『グローボ』などが伝えている。
今回の試合は、昨年11月に起きたシャペコエンセの飛行機事故を受け、チャリティー目的での開催が決まったものだった。シャペコエンセの選手らを乗せた飛行機は、コロンビアでの開催が予定されていた試合へ向かう途中で墜落し、搭乗していた77名中71名が命を落とす惨事となった。
国際サッカー連盟(FIFA)によるAマッチデーではない今回の試合に、欧州でプレーする選手たちは招集されず、ブラジルは国内組のみでメンバーを構成。ベテランFWロビーニョや、元鹿島アントラーズのDFファビオ・サントスなどが出場している。ロビーニョは33歳の誕生日に行われたこの試合で通算100キャップを達成した。
元湘南ベルマーレのGKアレックス・ムラーリャ(日本での登録名アレックス・サンターナ)や元ジュビロ磐田のMFエンリケも招集を受けベンチ入りしたが、代表デビューはならなかった。一方、今回の試合を特別な思いで迎える選手の一人として注目されていたのはボタフォゴ所属のMFカミーロだった。
カミーロは2014年と15年にシャペコエンセに所属。事故で命を落とした選手たちの多くとともにプレーしていた。30歳で代表デビューを飾った同選手は、「シャペコの人々を代表してプレーするのは、僕にとってとても大きな意味を持つことだった」と試合後にコメントしている。
「今回の親善試合は、ピッチ上の22人の選手たちがゴールを狙うこと以上の意味を持っていた。今日のコロンビア代表は決して敵ではなかった。ありがとう、コロンビア!」とブラジルサッカー連盟(CBF)は公式ウェブサイトで対戦相手への感謝を表している。
【了】