左からエディンソン・カバーニ(PSG)、パウロ・ディバラ(ユベントス)、エデン・アザール(チェルシー)、クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)、ロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)【写真:Getty Images】
欧州5大リーグ(リーガ・エスパニョーラ、ブンデスリーガ、プレミアリーグ、セリエA、リーグ1)も後半戦に突入し、優勝争いの展望がみえはじめている。イギリス版『ブリーチャー・レポート』は22日、5大リーグの優勝争いの熾烈さを%の形で紹介した。
Premier League: Probably Chelsea ?
Bundesliga: Almost definitely Bayern Munich ?
La Liga: Too close to call! ? pic.twitter.com/3DNIZE7wYe— Bleacher Report UK (@br_uk) January 22, 2017
最も優勝争いが熾烈なリーグはリーガ・エスパニョーラで、現在首位のレアル・マドリーと3位のバルセロナをともに48%の確率で優勝するとした。実際に現時点でレアル・マドリー(勝点:43)、セビージャ(勝点:42)、バルセロナ(勝点:41)の差は非常に少なく、今後も優勝争いに目が離せない。同メディアはマドリーとバルセロナの二択と考えているが、日本代表MF清武弘嗣が所属するセビージャにも十分にチャンスがあると考えられるだろう。
リーガの次に“先の読めないリーグ”となっているのはリーグ・アン。現時点では絶対王者パリ・サンジェルマン(勝点:45)は3位に甘んじており、モナコ(勝点:48)、ニース(勝点:46)がリードを奪っている。
絶対王者が若干の不安をみせるのはセリエAも同じで、イタリアの盟主ユベントス(勝点:48)は現在首位を走るものの油断のできない展開となっている。1試合未消化ながら2位ローマ(勝点:47)との勝点差はわずかに1で、なによりも既に4敗(インテル戦、ミラン戦、ジェノア戦、フィオレンティーナ戦)を喫している状況が一抹の不安を誘っている。ミランとインテルが復調傾向にあることは、イタリア全体にとっては明るいニュースと言えそうだ。
シーズン開幕前には熾烈な優勝争いが予想されていたプレミアリーグは、予想に反してチェルシーが独走しつつある。アントニオ・コンテ新監督が3-4-3を導入し快進撃を続けるチェルシー(勝点:55)は、第22節を終えて既に2位アーセナル(47)と勝点差8をつけた。優勝候補とみられていたマンチェスター・シティ(勝点:43)とマンチェスター・ユナイテッド(勝点:41)が失望のシーズンを過ごしていることも、優勝争いをシンプルなものとしている。
昇格組RBライプツィヒによる快進撃に沸いたブンデスリーガは、結局のところ盟主バイエルン・ミュンヘン(勝点:42)の優勝に落ち着きそうな状況だ。2位RBライプツィヒ(勝点:39)に勝点差3をつけて危機を脱した王者が優勝する可能性は90%とみられている。
2月よりチャンピオンズリーグが再開されることで、マドリー、バルセロナ、セビージャ、ユベントス、バイエルン、PSGといったクラブは二足のわらじを強いられることで、優勝争いに影響が考えられそうだ。一方、チェルシーはUEFA大会を戦わないことがより有利に働くだろう。後半戦が進み、徐々に佳境へと差し掛かる欧州サッカー。今後の展開にも目が離せない。
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