ジョゼ・モウリーニョ監督とウェイン・ルーニー【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、巨額の報酬を提示されて中国行きを選ぶ選手たちについて「彼らの人生だ」と擁護し、ユナイテッドのFWウェイン・ルーニーに関しても中国行きの可能性を排除はしていない。22日付の英紙『ガーディアン』など複数メディアが伝えた。
この冬の移籍市場でも多くのスター選手たちが中国に渡っているが、その選択に対しては批判的な見方もある。よりレベルが高いとされる欧州のトップリーグを離れ、高額の報酬のみを目的として移籍を選んでいるとして苦言を呈している監督らも多い。
だがモウリーニョ監督は、「私は中国へ行くことを決める選手を批判したくはない。彼らの人生でありキャリア設計だ。金額は大きいし、経験としても非常に興味深いかもしれない」とコメント。「同業者の中には、自分が重要な存在であり他人の人生に口出しできると考えている者たちがいるのも知っている。私はそういう人間ではない」と述べ、選手個人の選択に異論を唱える他の監督らを“口撃“している。
ルーニーは21日のストーク・シティ戦でユナイテッドでの通算250ゴール目を記録し、クラブの歴代最多得点者となったが、そのルーニーにも中国クラブが巨額の報酬を用意していると報じられている。もしルーニーが中国行きを選ぶのであれば、止めるつもりはないと指揮官は主張した。
「ズラタン(・イブラヒモビッチ)が昨夏に中国やアメリカ行きを選んだとして、誰が批判的できただろうか? 彼ほど素晴らしいキャリアを過ごしてきた者を誰も批判はできない。ウェインも同じことだと思う。彼には彼の人生、彼のキャリアがある。彼と家族の問題であり、彼が決めることだ」
ルーニーに対しては、中国のクラブが現在の3倍以上となる「週給100万ポンド(約1億4000万円)」を提示しているとの報道もある。上海申花に加入したFWカルロス・テベスは自身の報酬が世界最高額の週給61万5000ポンドになるという報道を否定したが、それをも大きく上回る破格の条件だ。
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