ウェスト・ハムのディミトリ・パイエ【写真:Getty Images】
ウェスト・ハムに所属するフランス代表MFディミトリ・パイエの去就を巡る騒動は、ますます泥沼化の様相を呈している。イギリス複数メディアが20日に続報を伝えた。
パイエはこの冬の移籍市場でのフランス帰国を希望し、ウェスト・ハムでのプレー続行を拒否してクラブとの関係が悪化。マルセイユが獲得を望んでオファーを出しているものの、2度の提示をウェスト・ハムに断られたと報じられている。
「もし僕を売らなければ自ら十字靱帯を損傷することを誓う」と言い放つなど、パイエはクラブに向けて強硬姿勢で退団を認めるよう要求している。この状況に頭を悩ませるウェスト・ハムは、国際サッカー連盟(FIFA)に助けを求めることになるかもしれない。
英紙『ミラー』や『ザ・サン』によれば、パイエが移籍を要求する姿勢を取り始めたのは、マルセイユが水面下で同選手と接触したためだとウェスト・ハムは考えているという。クラブとの契約下にある選手に他クラブが接触したのであれば違反にあたるため、FIFAに対して提訴することが検討されているとのことだ。
一方で『スカイ・スポーツ』や『デイリー・スター』は、マルセイユがこの冬の移籍市場でのパイエ獲得から手を引くことを決めた模様だとも伝えている。3度目のオファーを準備しているとも報じられていたが、放出に応じないウェスト・ハムの姿勢に、交渉成立は不可能だと悟ったのだという。
パイエは移籍を要求したことでウェスト・ハムのファンからの怒りも買い、チームメートたちからももはやチームの一員だと扱われていない模様。移籍が実現しなかった場合、ウェスト・ハムで居場所を取り戻すのはきわめて困難となることが予想される。どのような結末を迎えることになるのだろうか。
【了】