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“クラブ愛”のため4億8000万円を放棄。ヒホン退任の指揮官が違約金受け取らず

text by 編集部 photo by Getty Images

アベラルド
スポルティング・ヒホンを去ったアベラルド監督【写真:Getty Images】

 リーガエスパニョーラ1部のスポルティング・ヒホンとの契約を解消したアベラルド前監督は、“クラブ愛“のために多額の補償金の受け取りを断ったようだ。18日付の英『BBC』など複数メディアが伝えている。

 リーガで降格圏の18位に沈み、苦戦を強いられているヒホンは、現地時間17日にアベラルド監督との契約解消が合意に達したことを発表した。翌18日には、バジャドリーやレバンテなどの元監督であるルビ氏の新監督就任も発表されている。

 アベラルド前監督はヒホンとの契約を2020年まで残しており、契約解除により400万ユーロ(約4億8700万円)近い違約金を受け取ることもできたが、あえてそれを放棄することを選んだようだ。

「2020年まで契約があったが、愛するクラブに対してそういうことはできない。他のクラブでもそうしてきたし、ここでも変わることはなかった。金を失うことに問題はない。もっと大事なことがある。クラブへの忠誠心が何より大事だ」とアベラルド前監督は会見で述べている。

 ヒホン出身のアベラルド氏は同クラブの下部組織に入団したあと、トップチームに昇格して5年間プレー。バルセロナやスペイン代表でも活躍したDFだった。指導者としてはヒホンのアシスタントコーチやBチーム監督を経て2014年からトップチームを指揮し、クラブを1部昇格と昨季の残留に導いていた。

【了】

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