チャイナカップで受けた洗礼
1月10日、「チャイナカップ」の開幕戦。中国代表は、広西省・南寧市のスタジアムでEURO2016ベスト8のアイスランド代表と対戦して0-2の完敗。実力の差を見せつけられる結果となった。
前半は両チームとも拮抗した展開を見せていたが、後半には中国代表の体力が底をつき、結局は途中出場のキャルタン・フィンボガソンとアーロン・シグルザルソンにゴールを決められて万事休す。記念すべき第1回目を迎えたチャイナカップで、自国開催の中国代表は決勝進出を逃した。
この敗戦はイタリア人指揮官のマルチェロ・リッピ監督にとって就任初黒星であり、ネット上では多くの意見が飛び交った。地元メディア『網易体育』は、中国の貧弱なディフェンスを指摘し、DFの選手たちを「散歩しているようではダメだ」と痛烈に批判した。
そして、この冬に1億人民元(約16億6000万円)で天津泰達に移籍したDFヤン・シャンピンは、アイスランドの若き才能シグルザルソンに“遊ばれて”しまった。マッチアップでは簡単に抜き去られ、まるで大人と子供のようであった。
シグルザルソンの市場価値は30万ユーロ、およそ220万人民元(約3650万円)。弄ばれたヤン・シャンピンのおよそ45分の1程度である。なぜ、このような差が生じてしまうのだろうか?
中国国内メディアからは、「中国スーパーリーグの影響で、中国人選手の給与や移籍金は何倍にも膨れ上がった。しかし、選手たちには本当にその価値があるのだろうか? 当然、それは決して選手が悪いのではない。今の中国サッカー市場は、まるでバブルのようになってしまった」と指摘する声も上がっている。